いわゆる「ふるさと納税」について少し考えてみた(その2)
前回に続いて、ふるさと納税について考えてみたいと思います。
自治体間の財政力格差を是正しようと始まった「ふるさと納税」は、都市部に住む住民が住民税の一部を自分の出身地などの自治体に振り替える仕組み、と言えます(実際には納税では無く、自治体への寄付ですが)。
地方部で生まれ、その町で教育を受けた子供が、大きくなって都会に移り住み、そこで働き、税を都市部の自治体に納める、ということは、見方を変えると地方部が人々の教育費用を負担したのに、生産活動は都会で行って都市部の自治体に納税で貢献している、つまり都市部はその人の教育費用を地方部に「ただ乗り」してしまうことになります。
そこで、大人になった人々が都市部にもたらした「果実」の一部を、人々が若い時にその教育費用を負担した地方に還元しよう、というのが「ふるさと納税」の基本的な考え方と言えるでしょう。
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