増えすぎた鹿のお話し
ちなみに取り上げた番組の主人公は、千松信也さん。京都が舞台のお話です(千松さんの著作も紹介しました。とても面白い本です、ぜひ!)
私自身も、叔父の田んぼを(少しだけですが)手伝っています。昔と違って農家は、冬の間も、傷んだ鹿網の補修をしています。結構、というかかなり辛い仕事。かなり腕に来ます。
田植えが終わっても、やっぱり鹿網張り。
植えたばかりの若い苗は、鹿の格好のごちそうなんですね。もう山間地の農地は放棄したらいいんじゃないか、という人もいますが、そうなったら今度は 都会に鹿や猪が大挙して押し寄せてきて、都会の人は(田舎以上に大混乱するでしょうね(ま、そうでもならないと気付いてもらえないのかもしれませんが)。 それに鹿による植生の破壊もすさまじいものがあります。
ちなみに前の車は買ったばかりで鹿とぶつかり、修理費40万円(もちろん保険を使いましたが、涙)。京都府中・北部のJRは年間300件を超える衝突事故が起こっているそうです。そしてどんどんその範囲は広がるばかりです。
東京からお越し頂いたフレンチレストランのシェフと、尊敬する保津川のスーパーマン(船大工さんで、船頭さんで、漁師さんで、猟師さん!)と。ささやかですが、こういうことも、私が出来ることかなぁ、と思っています。
写真は自分で作った鹿カツ。今日の講義では「あんまり鹿肉美味しくなかった」という学生が。あとで聞いてみると、BBQで食べたのだけどパサパサ過 ぎた、と。そりゃそうでしょう。鹿肉はとても脂身が少ないので、脂を吸うくらいの料理が美味しいのですが、第一印象って大事と思った次第。
で、冒頭の写真。
今日は講義後にミニレポートを書いてもらいました。最初は可哀想、と思って見ていたようですが彼女たちなりに色々感じてくれたようです。 ジビエというグルメの裏側にある社会問題に、そう遠くない将来、母親となる彼女たちが自分たちの未来の問題として考えてくれたらと思いました。
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