Double Dutch Carnival in Maizuru 2012
今日は、京都の北部、舞鶴で開催されたダブルダッチの大会に行ってきました。ダブルダッチ、wikipediaによると
ダブルダッチ(Double Dutch)は、2本の縄を使って跳ぶ縄跳び。向かい合ったターナーと呼ばれる二人の回し手が2本の縄を内側に回し、その中でジャンパーが技を交えながら跳ぶ。
となっていますが、ダッチ=オランダ人が17世紀にアメリカに伝えたものだそうで、その後、1970年代になって競技として広く知られるようになったとか。
さてさて、なぜ舞鶴の漁港でダブルダッチ?なんて話もまじえながら、現地のレポートです。
このダブルダッチのイベント、舞鶴市から車でさらに15分ほど走った海水浴場で知られる「竜宮浜」で開催されています。昔から良好な漁場をもつ漁村として、そしてまた綺麗な海水浴場として知られてきたこの地域ですが、近年は高速道路網が整備されたこともあり、泊りがけで海水浴に来る人も激減し、ご多聞にもれず地域振興が大きな課題となっていました。
そんな中で、学生のダブルダッチチームの選手たちが合宿を出来る場所を探している、ということで、それならうちで、となったとか。もともとは舞鶴市の体育館でというようなお話もあったそうですが、会場予約は何か月前から、など難しい問題もあって、この地域に落ち着いたそうです。
だから、練習や試合も、雨が降らない限りは漁港の岸壁で。でもそれがまたオープンな雰囲気でいいんです。雨が降った時は、廃校になった近くの小学校もあることだし。
これがダブルダッチの演技!すごいでしょう?!
選手たちは、この週末、民宿に滞在し、地元の人たちとふれあいながら練習に励んでいたそうです。子供達にもダブルダッチを教えたり、と派手じゃあないけれど、しっかりじっくり、ダブルダッチが小さな漁村の文化として育ちつつあります。
もっと大きくて設備の整った会場で、というお話もなかったわけではないそうです。だけど、選手たちが「ここがいいんです!」と言ってくれたそう。
そして、大会当日の今日。実は早朝から海岸清掃も行われました。地域の人も、選手のみなさんも一緒になって砂浜を美しく。ご多聞にもれず、文字通り山のようなごみが集まりました。
当たり前だけれど、やらずに済むものならしたくない「ゴミ拾い」です。だけど、それを選手からは地域への恩返し、地域のみなさんにとっては若い学生さんたちとわいわいがやがやの楽しみ?として。何も説教臭くなく、なんとも自然な感じがいいなあ、と思うのです。
だから試合会場の漁港では、地元の漁師さんたちが、マグロやサザエ、ムール貝、魚のつみれ汁、といったものを(なんと無料で!)選手や来場者のみなさんに振る舞っておられました。
そして何よりいいな~、と思ったのが、試合会場のお客さんたち。ダブルダッチ、というと、もう思いっきり若者向けのイベント、とうのが相場です。だけどここは違う。もちろん、若い人もたくさん。だけど、年配の漁師さんや奥様達、小さな子供を連れた人たちも。実は私も2歳になる娘を連れて行ったのですが、もうノリノリ。理屈じゃなく、面白いんでしょうね。声をあげて笑って、演技が終わったらみんなと一緒に拍手。
大会の準備に当たってこられた方がおっしゃっていました。「ラグビーの学生の合宿、といえば長野の菅平。舞鶴を、ダブルダッチの聖地にしたい」と。きっと、何年経ったころには、たとえば北海道常呂町のカーリングのように、地味かもしれないけれど「聖地」になってるだろう、と確信しました。実際、OBにはNYでの世界大会に出るような選手もいるそうですしね。
こういう手作りだけど、レベルの高い、でもほっとする地域ならではのおもてなしのあるイベント。ゴミ拾いだけじゃなく、いろいろ勉強になった一日でした。
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コメント
後姿、娘さんかな?
もう2歳ですかぁ。。。早いですね。
投稿: ごしゅりん | 2012年5月28日 (月) 22時24分
>ごしゅりんさん
はい、そうです。おかげさまで、すくすく育っています!
投稿: harada | 2012年6月21日 (木) 20時06分