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2012年5月 6日 (日)

保津川と、こいのぼりと、BBQごみと、Facebook

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長かったゴールデンウィークもいよいよ終わり、みなさんはいかがお過ごしになったことでしょう。私はといえば、毎朝のBBQごみの清掃に、こいのぼりイベントに、と、近くの保津川に今年もどっぷり浸かったGWでした。

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昨年から始まった保津川・山本浜でのこいのぼりイベント。昨年は、実施に向けた準備を進めているさなかに東日本大震災が起こり、「自粛」ということも話に上がりましたが、こんなときこそ盛り上げないと、と「くじけないで東日本 支えようみんなで」を合言葉チャリティ・イベントとして実施されました。

そして今年。今度は私たちの地元の町で、登校中の小学生の列に無免許の少年が運転する車が突っ込む、というとんでもない事件が起こりました。ご遺族のみなさんのことを思うと、にぎやかなイベントはいかがなものか、という声がなかったわけでもありません。

ですが、街全体が重い空気に覆われているこんなときこそみんなでやろう、ということになりました。

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何より、すごいなあ、と思うのが、自治会のみなさん、各区長さん、NPOのみなさん、行政のみなさん、みんなが自分たちの出来ることをそれぞれに持ち寄って、ある意味好きなようにやってる、ということ。上の写真のミニ鉄道も、個人で楽しまれているものをご提供いただきました。

クイズラリーは、市文化資料館や私たちのNPOが問題作成やヒントの展示を担当。「京馬車」のみなさんからは、景品にと馬車のチケットを。お金だって必要ですが、ちょうど目の前が駅の嵯峨野トロッコ列車からは、社長自らが寄付金を持ってかけつけて下さいました。

鯉のぼりに使う竿は、里山再生に取り組まれているグループが道具を提供して、みんなで切り出し。看板だって仕事の技を活かしてプロの手作り。

こんな風に、各自が得意なことをボランティアで持ち寄ることを「プロボノ」といいますが、肩ひじ張らずに、みんな楽しんで。それが何ともいえない居心地の良さを醸し出しています。

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こいのぼりイベントの会場では、東日本大震災の被災地へ送る支援物資の受け付けもチーム亀岡で行いました。市内の各NPOや市民のみなさん、自治会が一緒になって行ってきた活動です。メンバーが東北を訪れたときに撮影した写真は多くの方がご覧になっていました。

そして、この物資の受付、新聞でも紹介して頂きましたし、ネットでもみなさんが盛んに情報を発信してくださいました。実は雨天で1日延期になったのですが、その情報もTwitterやFacebookを通じて、すぐに広めていただきました。

そして1日遅れで行われたイベントにもかかわらず、たくさんの物資や寄付金をお持ちいただけました。Facebookで見て来たよ、という方も多く、こういう地域の活動にFacebookって向いてるんだなあ、ということを改めて実感。(あ、私は最近mixiはほとんど使ってないのですが、mixiでも同じようにいろんな方がきっと情報を広めてくださっていたんでしょうね)

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嬉しかったことといえば、会場ではお餅つきが行われて、つきたてのお餅が無料で振る舞われました。で、当然のごとく、紙皿や割り箸が大量にごみとして発生。割り箸はお米を蒸すための燃料としてその場で即サーマル・リサイクル(笑)

でも、紙皿はただのごみです。でも、スタッフとしておもちの振る舞いに当たられていたみなさんから、「こんだけゴミ出してたらあかんで。来年はなんか方法考えんと」というお話をされていました。偉そうにいえば「気づき」ということなんでしょうが、いろんな立場の人が一緒になってやってるイベントだからこそ、また来年は何かを良くしよう、と思えるのかもしれませんね。この町はきっと大丈夫、そう思わせてくれた、大空を泳ぐこいのぼりたちでした。

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そして、毎朝行ってきたのが保津川のBBQごみ一掃作戦。こちらはあまり大丈夫じゃない町の話なんですが・・・。河原に散乱するBBQごみを何とかしないと!と、保津川下りの船頭さんたちや私もメンバーのNPO法人プロジェクト保津川の理事メンバーだけで2008年から細々と(笑)始めた事業です。

でも、毎年続けているとうれしいもので、まず、ごみが激減。そして、お手伝いいただける方は逆に増えています。特に今年は、ここでもFacebookが大きな力を発揮しました。NPOやメンバーが毎朝の状況をレポートしたり、翌日の実施の可否を連絡したり。そして、多くの方がそれを見て集まって下さいました。そしてまた、その人がFacebookで河原の様子をそれぞれにレポートして下さり、そこにまたコメントが集まる。

きっと、アラブの春もこうして始まったのでしょう。まったく国情は違う日本とアラブの国々ですが、人口減社会の中で地域を盛り上げ、環境を守るために多くの人の力が必要、という点では共通する部分も多いと思います。

Facebookはじめ、SNSが地域づくりに大きな力となる、そんなことを実感した今年のゴールデンウィークでした。

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