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2012年1月20日 (金)

川は、誰のもの?

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真剣に怒っている。
本当に、情けなく、悲しい話。

僕が子供の頃、毎日のように魚とりに明け暮れ、家族や近所の人たちと蛍を愛でた、大事な大事な小川が、消えようとしている。命を絶たれようとしている。


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亀岡市篠町内を流れる、小さな小さな田んぼの中の小川、牧田川。

無秩序に進む宅地開発。
どんどん進められる、鏡のようなコンクリ三面張りの河川改修。

もしあなたが、60年代から70年代にかけて日本全国で進められた自然破壊を見たいなら、ぜひ亀岡という町に来てください。ライブでご覧になれますから。いや、笑えないか。

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今、地方分権の流れの中で、地方の実情にあった、地方が使いやすいお金へ、とまちづくりや河川改修といった国の補助金は、どんどん交付金化されています。それが皮肉なことに、河川改修事業では、時代に逆行した流れを作ってしまいました。

国(国交省)には「川の職人」と呼ばれる、多自然型の川づくりのプロフェッショナルな方々がいらっしゃいます。八ツ場ダムなど、何かと批判を浴びることの多い国交省ではありますが、彼らが持つ技術は、それはすごい。

ところが、です。

以前は「国庫支出金」という形で地方に下りていたお金、「箸の上げ下げにまで口を出す」と言われていたくらい、ガチガチの国の「監督」「指導」が入っていた。今は地方分権、「交付金」と言う形になり、かなりお金の使い方の自由度が増したわけです。

ところが悲しいかな、地方自治体には十分な技術があるとは限らない。あるいは個々の技術者には知識があっても、それをオーガナイズできる自治体ばかりじゃない。結果、もし交付金化されていなければ、国はむしろこんな「素敵」な工事をさせなかっただろうに、というような、20年以上も時計を巻き戻したような河川工事があちこちで復活。

これをご覧になっている自治体職員のみなさん、こんな馬鹿げた工事をやってたら国は「そら見たことか、地方に権限を渡しちゃいかんのだ」と、なりますよ。

その覚悟があるの?そこまで考えているの?

いや、そんな難しい話じゃない。子供や孫に、残すべき、誇れるべき景観を、私たちの世代は考えられているのでしょうか?

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さて、牧田川。

ほんの数名の地元の農業者の強硬な声だけを根拠に、残念な工事が進められています。農業水利の確保、ということで文字通り「水も漏らさぬ」コンクリ張りに。でも、皮肉なことに川底がまっ平らになり、水深がなくなり、夏などは暑さで干上がる始末。

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僅かに残された、水たまりのような場所に、魚たちはまだ頑張っていますが、ここも今年度中にコンクリ張りに。水利確保のためにコンクリ張りにした場所の方が水が少ない、なんて、ほんと、ギャグですよ。

工事現場を先日見た時も、もう涙と湯気が一緒に出そうなくらいに、悲しく、怒った。あまりに不機嫌な僕を見て妻が「何かあったの?言いたいことあったら、言うてや」と言ったくらい(笑)

唯一の救いは、今、この工事を担当されている市職員のみなさんは、必ずしも自分たちが初めから地元協議や設計に関わっていたわけではないのに、僕からの批判にも真摯に向き合ってくださること。

あさって22日(日)、緊急に魚の救出作戦を行なっていただくことになりました。ただ、人手が足りません、ご都合のつく方、ぜひ力をお貸しください。お願いします!

 日時 1月22日(日) 午前9時-11時ごろ
 集合場所 京阪京都交通亀岡営業所社員駐車場
      亀岡市篠町篠向谷10番

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 持ち物 長靴、軍手など。その他必要な道具は、ご用意しています。

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