琵琶湖博物館へ行ってきました
今年の2回生ゼミは、昨年に引き続き淀川一帯で漂着ゴミ問題をテーマにフィールドワークをしています。そこで、「近畿の水がめ」と呼ばれる琵琶湖を一度みんなで見てみましょう、ということで、琵琶湖博物館の見学をすることに。
で、琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会の事務局長である吉田さんにお電話したところ、それだったらパネルやゴミをお見せしましょう、と快く引き受けてくださり、急きょ青空教室を開催していただきました。
コハクチョウを愛する会では、たまたま今日が定例の湖岸清掃の日だったということで、朝からボランティアのみなさんが回収されたゴミの実物も見せていただきました。いつもおなじみの発泡スチロールやペットボトルが多数。ちなみに1時間少々で、70Lのゴミ袋に25袋も集められたそうです。
琵琶湖ではこのほかにも釣り糸やルアーが野鳥にとって大きな危険となっています。それがもとで命を落とす白鳥も少なくないとか。またボロボロになったルアー(特にワーム)が水質に与える影響も無視できないということです。
さて、その後は実際に湖岸を歩いて現場見学。ぱっとみたところ、夏なのでヨシが覆い茂っているのでゴミがないようにみえますが、実はヨシの間はゴミだらけ・・・。
写真では分かりづらいですが、ここにも外来水生植物がたくさん。守山のほうでは大繁殖して問題になっているそうです。
そのあと、これから学生が始める微細プラスチックゴミのサンプル収集を少しだけ練習。琵琶湖で気になったのは、大量のレジンペレットと人工芝の破片。
大阪の海辺にも勝るとも劣らない、レジンペレットの量には驚かされました。アメリカでは環境中に流出しないように取り扱いにも厳重な規制があるのですが・・・。
さて、昼食のあとは琵琶湖博物館の見学です。最初に琵琶湖の湖底を歩くかのようなトンネル水槽!
海の魚よりも日本の淡水魚好きな私には、たまらない博物館です(笑)
学生のみんなも熱心に展示に見入っていました。私は「美味しそうな魚やなぁ」とばかり話していたら、笑われました。。。
この博物館のもう一つの特徴は、魚の展示だけではなく、人と琵琶湖のかかわりという環境史の側面の展示も充実していること。上の写真は、彦根にあった農家を移築したものですが、博物館が完成したころ、ここを訪れたおばあさんが、ごく普通に(展示物である)離れのトイレで用を足していった、というエピソードがあるそうです。それを伝え聞いた、展示を監修された嘉田由紀子・現滋賀県知事は、昔を知るおばあさんに、そういう風に展示に接してもらったことがうれしかったそうです。
さて、最後に玄関前で記念撮影。
非常に蒸し暑い一日でしたが、遠いところお疲れさまでした!
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