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2012年3月 5日 (月)

[2012/03/07追記] 保津川の魅力を再発見 ~観光資源開発モニターツアーを行いました

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今日は、桂川流域ネットワークのご協力をいただき、私のゼミの学生たちが取り組んできた冬の保津川の魅力を再発見するツアー企画の実現に向けた、モニターツアーを実施しました。

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今回のモニター・ツアーは、昨年、学生たちが応募した「水の里の旅コンテスト」で「日帰り旅行賞」をいただいたツアー・プランの実現に向けて、京都府観光連盟のご協力をいただいて実施したものです。

ちなみにモニターとしてご参加いただいたのは、クラブツーリズム、名鉄観光サービス、近畿日本ツーリスト、東武トラベル、JTB、日本旅行、トップツアー(受け付け順)の7社のツアー造成・仕入担当の方々。今後のツアー・プランを作る参考なれば、と呼び掛けに応じてお集まりいただきました。

まず最初に、明智光秀が築いた丹波亀山城址と花明山植物園を見学です。現在は、宗教法人大本の聖地となっている亀山城址、大本教の職員さんが丁寧に解説をしてくださいました。上の写真で、職員さんが指さされているのは、慶長年間の天下普請でお城が建築されたときに、全国から集められた大名が、自分たちの仕事だ、と石に刻んだ印。

ところで、実は私、2週間前にぎっくり腰になり、まさかの入院。それ以来の「社会復帰」です。寒い中でのガイド役は、京都府観光連盟や桂川流域ネットワークのみなさんにご担当いただき、感謝感謝でした。

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丹波亀山城址を見学した後は、亀岡市千歳町にある「へき亭」。江戸時代の武家屋敷をそのまま使った料理屋さんです。

水戸黄門はじめ、いろいろな時代劇のロケにも使われる立派な門です。こちらでは、地元産のお野菜をふんだんに使った昼食をいただきながら、建物や特産品の説明です。

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床の間には江戸時代のお雛様が飾られていて、なんとも雅やかな雰囲気です。

今回は、地元からは保津町自治会まちづくり推進会議、保津川遊船、亀岡市役所のみなさんにもお越しいただき、それぞれの取り組みを紹介いただいています。

面白かったのは、保津町で進められているカーボンマイナス・プロジェクト。放置竹林の竹で竹炭を作り、それを土壌改良剤として土中に埋めることで、大気中の二酸化炭素濃度を下げる農法です。

この農法で作った作物の、収穫体験などを行うことで、単なる農業体験だけでなく、旅行客のみなさんが使った交通手段で出た二酸化炭素は、農業体験で相殺するクレジットを発行する仕組み。ほかの地域ではなかなか出来ない取り組みだなぁ、と思いました。

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へき亭の後は、保津町の水車小屋へ。

西日本でおそらく唯一の、現役の働く水車。あの四万十川にも、働く水車はないそうです。何気なく、亀岡の隠れた名所。

水車で精米すると、40時間。コイン精米機だと10分くらい。それだけの時間をかけるから、お米の成分が変わらず、味も落ちないんですよ。

全国でも珍しい取り組みでしょ?

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水車小屋の後は、保津川下りの造船所へ。

船大工で船頭で、漁師で猟師の山内博さんに、舟づくりについてお話しいただきました。

木造船からFRP船に代わっても、形は何百年も変わらず。そして、今も一艘ずつ手作り。だから一艘ずつ、クセがあって全然違うそうです。やっぱり面白い川船です。ちなみに嵐山の屋形船もここで作られている、というのは案外知られていません。

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最後は乗船場へ。

本当は乗船いただいて、保津峡に残る水運の遺構などを見学いただく予定でしたが、雪解けの増水で、川止め。残念ですが、こればかりは仕方なし。

代わりに、船頭さんの道具などをゆっくり解説していただきました。写真は棹の解説中。こんな道具の一つ一つにも、400年に渡る伝統が垣間見えます。

日本の近世の河川舟運の幕開けとなったのが、406年前の1606年(慶長11年)に角倉了以による保津川の開削でした。その後、加古川や天竜川、最上川など全国の川で舟運が盛んとなり、また北前船など海運航路もどんどん開拓され、水上交通が物流の大動脈を担うようになります。そんな日本の水運の歴史を実感できる場として、保津川は修学旅行のコースにもオススメです。

保津川の「めぐみ」や「歴史」を実感できるツアーを、力を合わせて作り上げられたら面白いなあ、と思います。関係者のみなさま、長い時間に渡ってありがとうございました!

【2012年3月6日追記】
ツアーの様子を、京都新聞(3/6朝刊)にて紹介して頂きました。ありがとうございます。

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コメント

中身の濃いGoodなツアーですねぇ。
こうしてブログにまとめてもらうと亀岡って魅力ありますナァ。(o^-^o)
観光バスで移動すると上手くいくんですが、懸案は電車できたお客さんなんですよねぇ…
京阪バスの1日乗車券みたいな企画が要りますよね。

投稿: 泊  三郎 | 2012年3月 5日 (月) 21時05分

>泊さん
そうなんです、隠れた魅力のいっぱいある土地なんです。だけど、それをコーディネイトして売る力がないというか、要はバラバラ。それでは、売れませんよね。

宇治市なんて、市長自らが旗を振って、トップセールスに海外にでも出て行ってます。そういうところを見習わねば、と思います。

投稿: harada | 2012年3月 5日 (月) 21時36分

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