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2011年12月 4日 (日)

被災地を訪れて、見たこと、考えたこと(3)

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さて、3日目は車で牡鹿半島の先、石巻市鮎川浜の漁師さんを訪ねていきました。上の写真は石巻市の渡波地区という海沿いの地区、石巻市でももっとも被害の大きかった地域の一つです。家がたくさん並んでいるように見えますが、殆どが全壊家屋、人の気配がほとんどありません。

石巻市は合併で市域が大きく広がったのですが、それがあざとなって牡鹿半島の小さな漁村にまではまったく支援の手が回らず、孤立する集落が多数出てしまうこととなりました。

その一つ、鮎川浜のある漁師さんのお宅に、私たちはお米をはじめとした物資をお届けしていたのですが、その方をお訪ねすることとなりました。

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さて、石巻市街地を抜けて牡鹿半島の海岸沿いを走ります。

津々浦々という言葉がありますが、一つ一つの入り江に漁村があります。その漁村がことごとく流されてしまっていました。

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まだガレキの除去も終わってはおらず、こんな風景があちこちで見られました。ここも家が並んでいた場所、コンクリートの基礎が、かつて家が立ち並んでいたことを物語っています。

これでも相当、片付いたそうですが、それでも、この量。

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こちらは保育所。海岸からはそれなりに高い場所にあるのですが、ここにも津波が押し寄せました。

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私も保育所に通う子供がいますが、ここの子供たちは助かったのだろうか?と心配になりました。あとで、お聞きしたところでは、こちらの保育所では、幸い、全員助かったということでした。

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石巻市街地から20kmほど走ると鮎川浜に到着です。

ここに車で知らなかったのですが、鮎川は古くからの捕鯨船団の基地、今でも調査捕鯨の基地になっているそうで、思いのほか大きな漁港でした。

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こちらは郵便局。

津波の直撃を受けて、今も片付けの最中。私が通りかかった時も、配達中の方も一緒に、何人かの職員さんが、片付けにこられていました。

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鮎川浜の市街地。

漁港の施設が無残な姿をさらしたままです。

瓦礫の撤去は、まだまだ手つかず。全国各地で、自治体が瓦礫を受け入れ表明→放射能汚染を心配する住民の声で撤回、ということが相次いでいます。先日も佐賀県武雄市が話題になっていましたが、残念ながら放射能汚染とは関係ない瓦礫まで全部ひとくくりにして受け入れ反対、というのでは、いつまで経っても復興は進まないのではないか、と感じました。

瓦礫の量は、通常の処分量の20年分に相当するそうです(ちなみに海に流出した瓦礫量は60年分に相当するそうですが)

何が危険で、何が安全なのか、その線引きを、しっかりと国や自治体が住民に情報提供をして、受け入れても問題ないものは全国で処分しないとどうしようもないのではないか、と思います。

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旧牡鹿町のあちこちで見かける看板。女川原発が近くにあるため、原発マネーという恩恵を受けてきた地域でもあります。

しかし今、現実に起こっているのは、放射能汚染の影響でせっかく水揚げした魚介類も、値がつかない、ということ。放射能検査も後手後手にまわり、根拠もなく安全宣言が出されて、後で放射能が検出されて安全宣言も撤回→信用も失墜、という悪循環が、汚染と関係ない地域にまで広がっています。

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この穏やかな海が、牙をむいた、というのがどうにも信じられませんでしたが、目の前に広がっていたのは信じられない風景でした。そして8か月も経っても、依然として瓦礫が片付いていない、ということもまた信じられませんでした。

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上の写真は石巻市の湊地区。漁港などもある、石巻市でももっとも被害が大きかったとされる地区です。流されなかった家々も残っていますが、ほとんど明かりは見えません。

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石巻市の工業港に積み上げられた、津波で流された車の山。

このあたりを車で走っていて、ショックだったのは、窓を閉めて走っていても、今でもヘドロの臭いがしてくることでした。

「死の街」だ、という発言をしてクビになった大臣がいましたが、実感としてはその通りでした。支援、とひとくちに言うけれど、いったいどんな支援が必要で、どんな支援のあり方がいいのか、色々と考えさせられました。

つづく。。。

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