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2010年10月 8日 (金)

老兵は死なず

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先日の旭川出張で、楽しみにしていたことがもう一つ。それは訪問先の工業団地のすぐそばにあるJR貨物の北旭川駅。冷たい雨が降る中、そこに彼はたたずんでいました。

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その彼とは、DD13型ディーゼル機関車の40号機。昭和34年(1959年)3月に製造された、元国鉄の機関車です。(余談ですが、昭和34年といえば、伊勢湾台風の年なんですね)

全国にも数えるほどしか残っていないDD13型の、しかも最初期のグループのうちの1両。もう、博物館に飾ってあってもおかしくない“骨董品”です。しかも、全国唯一の現役車両。

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現在は、現役といっても、「予備の予備」という位置づけで月に1~2回しか動くことはないそうですが、それでもれっきとした現役の機関車。貨物ヤードにまだたくさん残っていた蒸気機関車を置き換えるディーゼル機関車の決定版として大量に製造された機関車のうちの1両で、国鉄時代は長らく東京の品川機関区をねぐらに首都圏で活躍していたそうです。

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時代を感じさせる重厚な台車。

このDD13型機関車は、当時としては画期的な新機軸がたくさん盛り込まれ、それまで輸入に頼っていたディーゼル機関車の国産化に大きな足跡を残した、技術史的には記念碑的な機関車です。貨物ヤードでの貨車の入れ換え専門の地味な機関車ですが、この機関車で数々の新しい技術が確立され、その後、一気に日本の鉄道の無煙化が進むこととなります。

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ちなみに並んで留置されているのが、苫小牧開発鉄道からやってきたDD5603。苫小牧開発鉄道の自社発注車ですが、基本的には同じ国鉄DD13型の、後期型そのままです。この機関車も現在は予備機で、JRから譲渡された機関車が主に働いています。

その奥を、最新鋭のDF200型が入れ換え中。後輩たちの働きを、彼らはどんなふうに眺めているのでしょうね。

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実は、昨年の訪問時に、車の中からちらっと見えて、一人興奮していたのですが(笑)、念願かなって再会できました。いつ廃車・解体されてもおかしくない機関車だけに、こんな風に道路の先に見えた時は、もう感激(笑)

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最近では鉄道も官民一体となって海外への売り込みが熱心に行われており、長年日本が苦手としてきたディーゼル機関も、最近では欧州勢と肩を並べるまでになってきました。そんな日本の鉄道史、そして産業史に残る一両、そう遠くないうちに引退する日が来るのでしょうが、大切に保存してほしいなあ、と思いました。

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コメント

初期型が今も現役とは。

DD13も以前は向日町にもいましたが、いつのまにやらDE10に変わっていました。

写真の状況から見て、先も長くなさそうですね。

投稿: ごしゅりん | 2010年10月 9日 (土) 15時44分

> ごしゅりんさん
おぼろげながら、京都駅や梅小路でDD13の記憶はありますが、後期型なんですよね。初期型は記憶にもないのに、それを昨年の訪問時に生で見られてビックリしました。

投稿: harada | 2010年10月11日 (月) 20時14分

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