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2008年3月 2日 (日)

最上川紀行 その4

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最上川調査第4日目。本日は新庄から酒田に移動。せっかくの機会なので、新庄の町を散策しました。まずは最上公園。新庄藩の藩祖・戸沢政盛が1625(寛永2)年に築いた新庄城の城跡で、城は戊辰戦争で焼失してしまいました、現在は戸沢神社、天満神社などが祀られています。こんな地にも、戊辰戦争は大きな影響をもたらしていたのですね。

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お城のすぐ隣には、新庄ふるさと資料館があります。

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ちょうど、お雛様の特別展の最中でした。この辺り一体は、北前船や最上川舟運で京都とのつながりが強く、江戸時代にはさまざまな京都の文化がもたらされたのですが、お雛様もそのひとつ。豪華な享保雛がいくつも並べられていました。でも、お内裏様とお雛様の並びが東京風(江戸風でなない)で、本来の京都と逆なのはちと残念。

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そんなお雛様の中には、10代目新庄藩主・戸沢正令の正室、桃齢院が、薩摩・島津家より輿入れしてきた際に一緒に持ってきたものもあります。

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だから、飾りの中には、おなじみ島津家の家紋があったり。

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功績のあった家臣には琉球人形が贈られたり。

11代目の正実の時代に戊辰戦争が起こり、幕府軍側についていた新庄藩は庄内藩とともに新政府軍と戦いますが、途中で裏切ってしまいます。これに激怒した庄内藩が最上城を焼いてしまい、新庄を占領、正実と桃齢院は命からがら秋田に逃げる、といった物語があったのです。新政府軍は、庄内地方の制圧に苦慮していたのですが、この正実の裏切りにより一気に優位に立ち、維新後、正実は領土を加増されます。この陰には薩摩・島津家とも縁が深かったことも事実でしょうね。

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他にも、新庄祭の神輿渡御を再現した人形や、現在の新庄祭の巨大な山車も展示されています。

ほかにも、2万点もの民具が収蔵されていて、展示されています。

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昔の下駄屋さんを再現した展示。

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農家を再現した展示。囲炉裏の上にかかっているのは「べんけい」ではありませんか!先日の保津川の川魚食文化体験にも登場したあれです!

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器用に竹で編んだ虫籠は、まるで芸術品ですね。

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雪国らしい、そりの展示も。充実した展示をたっぷりと楽しみました。

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で、昼食は、前夜に教えていただいていた「さぶん」という、お城近くのお蕎麦屋さんで。明治時代から続く老舗だそうです。

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新庄はじめ、山形は上杉鷹山が救荒作物として蕎麦の生産を奨励したこともあって、おそばやさんがたくさんあります。(ついでに、どうでもいいですが、一人当たりのラーメン消費も日本一だとか)古い座敷でいただく「板蕎麦」、辛味大根のおろしと一緒にいただくのですが、つるっとしていて美味しかったですよ。

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お昼をいただいて、新庄駅に戻ると、近隣の農家の方々によるお店がオープンしていました。

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またもや登場、身欠ニシンと山菜を炊き合わせたもの。北海道からのニシンは、北前船によって京都までもたらされましたし、その後ろに移っている黒豆は、逆に京都からもたらされたもの。

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山形は知られざる漬物天国でもあります。大根の桜漬は、見た目もお味も、なかなかのものでした。すぐに帰るわけじゃないので、買えなかったのがかえすがえす残念。

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くじら餅。といっても鯨じゃないです、久持良餅。保存食ですね。お雛様に備えるお餅としても大変メジャーなものだそうです。先日、大石田でもいただきましたが、これまた美味。

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さてさて、昨日に続き、陸羽西線に乗ります。

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ず~っと最上川に沿って走ります。

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終点余目に着く手前では、風力発電所があったり。

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余目から酒田へは、羽越線に乗り換え。

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酒田駅に到着すると、懐かしい列車が!国鉄色のキハ40系。毎日これで通学したものです。

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車内もほぼ昔のまま。青いボックスシートが懐かしい!最近、JR東日本では蒸気機関車だけではなく、一般車両も国鉄カラーに塗り替えて、レトロブーム?によるローカル線の活性化を目指しているようですね。JR西日本でもやってくれないかなぁ。

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酒田でみつけたJRのポスター。真ん中には吉永小百合さん。

で、そこには「東北なのに、京ことば。まだまだ知らないことが多くて、うれしくなりました。」と。酒田に伝わるお座敷唄には「ほんまに」「おまへんか」といったふしがあるそう。

JR東日本のサイトに、このCMもありました。

あとで教えていただいたのですが「○○やさけ」なんて言い方もするそうです。丹波と同じ!遠く離れた地で、自分たちが普段使っている言葉に出会うと、なんだか嬉しいものですね。

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酒田駅。やっぱり海のそばまで来ると、空の色が違います。

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ホテルにチェックインを済ませて市内を散策。かつての栄華を今に伝えるかのような立派な建物がそこかしこに。海晏寺の三重塔。

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酒田を代表する旅館、相馬屋を復元した相馬楼。舞娘さんの演舞も見られるそう。今日はもう終わってましたが。。。(残念)

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で、その先の日和山公園をめざします。かつて、海の天気を見張った日和山公園には、西回り航路を開いた河村瑞賢の像が海を見つめて立っています。

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わが国最古級の洋式灯台が立つ日和山公園から眺める、海に沈む夕陽は絶景だとか。今日はあいにくの曇り空でしたが、それでも、十分に美しかったです。この背後には、雪をかぶった月山が夕陽を受けてピンク色に染まり、目の前には最上川と日本海。ぜひもう一度、訪れてみたいものです。

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酒田といえばお寿司、ということで、公園で出会った方に教えていただいた「鈴政」で今夜の夕食。ノドグロの握りが特に印象的でした。

さて、明日は一日調査。がんばりましょう。

つづく。。。

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