旬の味覚・寒バヤを食す
前日からの雪で、積雪こそ少ないものの、一面の銀世界となった保津川の支流、曽我谷川の清掃活動を参加者全員で行なったあと、伝統漁法である巻き網や投網の実演。
きれいに広がるように投げるのは、難しそう・・・。
さて、その後はガレリア亀岡に移動して、地元のみなさんによる環境教室「保津川の川魚食文化体験」。
早い話、川魚をみんなで食べよう、というイベントです。
料理が出来上がるまでの間、川魚の生態や伝統漁具の解説などしていただき、こちらも「へぇ~」なお話の連続。博物館モノの貴重な漁具に、実際に触れながらお勉強。いや、実際、亀岡市文化資料館や個人のお宅に保存されている、貴重な貴重な「資料」なんです。
そしていよいよ試食です!今回は地元のお母さん方でつくられた亀岡市行事食文化研究会のみなさんによる調理の実演。
ゴリの佃煮。美味しそうに、飴色に光っています。
寒バヤの天ぷら。香ばしい、良い匂い!見ているだけで、食欲が湧いてきます。
こちらは素焼き。こうして臭みを取って、、、
山椒と一緒に炊いていただきます。川魚は臭みがあったり、泥を噛んでいるので、普通は2~3日、キレイな水に放して泥を吐かせてから調理したのだそうです。そういえばおじいちゃんも鯉を裏の谷川で泳がしてたなあ、などと思い出したり。
でも、お父ちゃんが夕方にちょっと魚釣りでもして獲ってきたものを、その日に食べたいときはどうするか?というと、さっとあぶって炊いたんだそうです。焼き目がパリッと香ばしくって、こちらもかなり美味しかったです。
ほかにも生姜や梅干しと一緒に炊いたりすることで、えもいわれぬ美味しさに・・・。
これは何か分かりますか?
夏や秋に獲った小魚を焼いてこうやって竹串に刺して、藁の束に刺しておきます。そして、囲炉裏やおくどさんの上に吊って燻したのだそうです。冬のための保存食。
焼いたり炊いてもよし、お出汁を取ってもよし。
そういえば、和歌山の古座川では、おじいちゃんとおばあちゃんが、やっぱり同じように鮎で取った出汁でお雑煮を頂いてはるのを、NHKのハイビジョンの特集でやってたなあ。
あまりの美味しさに、みんな「ご飯が進む君」状態。
ちょっとマジメな話、川の魚を食べなくなったから、川への関心も低下してしまったんではないか、と思うのです。川魚を食べる、というと、たいがい「え、そんなん食べられんの?」と聞かれます。「汚い」と思われてるのかもしれませんが、その水、飲んでるんだけどなぁ、と思うのですが。。。
キャッチ&リリース、ではなくて、逆説的ですが、魚は食べないと川は守れないし、ずっと食べられるようにしようと思えば、魚は絶滅しないと思うんですね。
今回は地産地消をめざして、具材は全て亀岡産でした。「地元の物を地元で食す」、そんなたいそうな話では、ほんとは無いハズなんだけどなあ・・・。
忘れられつつある、足元の食文化を、もう一度じっくりと見直してみたいなあ、と思いました。
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コメント
>川の魚を食べなくなったから、川への関心も低下してしまったんでは
なるほどー。それは言えてるかもしれません。
マグロ大好きな日本人ですから、マグロが食えなくなるかも、何て話になると結構過敏に反応しますよね。
実際のところ川魚、私もあまり食べたことないし、イメージはやっぱり泥臭いと言うものです。
寒バヤ=オイカワ?
ウチの近所の小畑川で昔よく獲ったなぁ。その頃は下水道整備率も低かったので、今より汚かったはずだけど、護岸工事が進んでなかったから未だ魚が多かったのかも。
その小畑川ですが、しょっちゅう川底を浚うような土木工事やってるんですわ。何度も何度も。いつも無駄なんじゃないのか?と思いつつ眺めてます。
投稿: ごしゅりん | 2008年2月16日 (土) 23時36分
>ごしゅりんさん
そうそう、マグロ問題もいいけど、根本的に海と川と森はつながっているのですから、一つの問題として考えんとアカンのとちゃうかな~と思っております。
写真のハヤはオイカワです。オイカワは少々の汚れには強い魚ですが、護岸工事や浚渫工事をやっちゃうと、ダメですねえ。小畑川、そういえばしょっちゅう浚渫工事みたいなことをやってますね。
あれくらいの川であれば草刈なんかをほんとは人力でやるべきもんなのですが、そういうことを担っていたお百姓さんがいなくなったから、重機でエイヤッとやっちゃうんでしょうね。
まったくこの国は「美しい国」どころか、どんな方向へと向かうのやら・・・。
投稿: harada | 2008年2月17日 (日) 11時13分