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2007年10月31日 (水)

保津川下りでフィールドワーク

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先週金曜日、大商大の私のゼミの2・3回生合同で京都・保津川にフィールドワークに行きました。まずはトロッコ列車で保津峡を上から眺めてよう、ということで、トロッコ嵯峨駅で記念撮影。

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2回生ゼミは本学の他ゼミと合同でペットボトルのリユースについてディベートを行います。また、3回生は環境評価手法について学んでおり、保津川のゴミを無くすための費用負担を、市民はどの程度受け入れる意思があるのか?について「CVM(仮想評価法)」という経済学の手法を使って明らかにしよう、という研究を行なっています。

そこで、じゃあペットボトルはじめゴミが現実に問題になっている現場を見てみようじゃないか、ということで、私もNPOでゴミ問題に取り組んでいる保津川を訪れたのでした。

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まずはトロッコ列車に揺られて、嵯峨から亀岡まで。

かつては私は通学で毎日ここを通っていたのですが、何度見てもすばらしい景色です。霧が深まる晩秋の紅葉は、本当に美しいですよ。新緑の頃、夏の濃い緑と鮎釣りの釣り人、冬の雪景色、何回見ても、毎日見ていても飽きない景色です。

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トンネルの中では、耳をつんざく轟音。

.トンネルの天井をよ~く見ると、蒸気機関車時代にこびりついた煤があるのですが、誰か気づいた人は居たかな?

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途中、保津川下りの船とすれ違い、お互いに手を振ります。今も昔も、変わらない風景ですね。

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さて、トロッコ亀岡駅に着いてからは、河川改修工事が行われている保津川べりを乗船場まで歩きます。子供の頃、自転車を駆ってしょっちゅう釣りに出かけたあたりも、工事のせいでまったく草刈りが行われなくなって、荒れるに任せる状態。個人的にはちょっと寂しい風景です。

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下内膳の淵には、ゴミが漂着していて、オオカナダモもわさわさと群生しています(水中の黒っぽいかたまり)。水質が悪化しているんでしょうか。

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年谷川の工事現場。どうか、魚や蛍が棲める川にしてください。

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いつの間にか、用水路もコンクリ張りに。これでは魚や水生昆虫たちは大打撃です。こんなことより、大繁殖しているアライグマやヌートリア対策にもっとお金を投じてほしいものです。

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保津大橋の手前で目撃したのは不法投棄の現場。一昔前にはこんなこと無かったのになぁ、と思いながら、乗船場へ。

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さて、乗船場についてお昼ご飯を食べてからは、本日の特別講師、はっちん先生の登場です。保津川下りの歴史や、河川環境について、楽しく解説していただきました。

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みんな熱心に耳を傾けています。いつもとは全然違う顔つき?

で、さてこれから乗船というときになって、急に辺りが真っ暗になり、雷鳴と共に激しい雨!オマケに警報まで発令されました。水かさもぐんぐん上昇し、水も茶色く濁り始めました。

川面を眺めていると、次々に流れてくるペットボトルやレジ袋!ゴミの現状の調査、とはいえ、こうもタイミングよく、河川ゴミが漂流するメカニズムを眺められるとは、幸運というか、なんというか。

でも、学生たちが「なんで捨てるんやろなぁ」とつぶやいていたのは、ちょっと救いでしたね。みんながこの現場を見てくれたら、と思いました。

で、雨は激しく降るばかり。仕方が無いので、しばらく様子を見て、雨が小降りになるのを待って20分遅れで出航となりました。今回は、イギリスからのお客さんが2人来られましたが、事実上の貸切り!(しかもイギリスの方は私が夏に訪れた地方の人。個人的にその話で盛り上がりました)

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出航してしばらくすると目の前に現れるのが保津小橋

台風などで増水したときには水の底に沈むことで橋が破壊されるのを防ぐ沈下橋です。流木などで破壊されないように、極力水の抵抗を減らすため、欄干もありません。

ここを車で渡るのは、かなりスリリング!大井川や四万十川など、いわゆる各地の暴れ川で見られますが、最近はどんどん姿を消してしまい、都会のすぐそばで見られるなんて、なかなか珍しい橋ですよ!

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保津小橋をくぐると、河川改修工事の現場を通ります。護岸工事らしいですが、ここに生えていた桜の木もあっさり伐採されてしまいました。残念なことです。

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さて、船はいよいよ保津峡へ。雨のせいで普段よりも水かさを増した川の流れは迫力満点!夏に下ったときとはまったく違う景色です。

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でもこれでも通常の3人の船頭さんで下れてしまう水量(プラス30cm)。船が下れる最大水量である「5人水」のときってどんな迫力なんでしょう。

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川のあちこちに、ゴミが貯まっています。ほんと、何とかしないと、世界遺産どころの話ではないです。ゴミといっしょにどんぶらこっこ、ではシャレになりません。

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保津峡駅あたりまで来ると、水かさが下がり、川の色がまったく違って緑色に。つまり私たちは濁流を追い越してしまったのです!

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上の写真は現在のトロッコ保津峡駅(旧保津峡駅)にかかるつり橋。「3年前の台風23号のときは、あのつり橋のすぐ下まで水が増えたんやで」と。これにはみんなビックリです。いや、あんときはほんとに凄かった。。。

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それにしても、ゴミ・・・。船頭さんたちは、自分たちで「エコ・グリーン委員会」という組織を作ってボランティアとして頻繁に清掃活動をされているのですが、追いつかないのが現状です。

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今度は船上の人となって、トロッコに手を振ります。

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ついさっきの濁流がウソのような静けさ。

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嵐山に近づき、川の流れがおだやかになったところで、船頭体験。あまりの重さにビックリでした。      

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嵐山に到着。お約束の場所で、お約束の記念写真(笑)

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その後、祇園でちょっと懐石料理体験。一日、お疲れ様でした。

ディベートと調査、頑張ってくださいね。

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コメント

素晴らしいレポ制作、お疲れさまです。
私も保津峡トロッコ&川下りは、5年前に経験しました(前に言ったっけ?)。
その時にも、残念ながら所々の岸辺ににゴミを見受けられました。
自然を守ることを何とも思わない人がまだまだいるのかと考えると、遣る瀬無いです。

投稿: Takeuchi | 2007年10月31日 (水) 23時27分

みんなえぇ顔してますなぁ。
お疲れ様でした!!
まさに生きた授業!今度は私も連れてってもらいましょ~うっと。

投稿: ふく | 2007年11月 1日 (木) 12時05分

>Takeuchiさん
遠くからわざわざお越しいただいた方に、「ゴミが・・・」といわれると、地元民としては非常に情けなくなります。そういうことがあっては、世界遺産登録どころじゃないですからね。

自然を守る、そんなに難しいことではなく、みんながちょっとづつ気をつければ、それだけでも大きな変化があると思います。

ぜひ一度、保津川でゴミ拾いoff会、というかクルマ好きのミーティング、やりたいですねぇ。

投稿: harada | 2007年11月 1日 (木) 19時39分

>ふくちゃん
ぜひぜひ一度、お越しください。
スペシャルな保津川をお見せしますよ!
小難しいことは抜きにして、一度現場を見てもらえたら、と思いますね。

投稿: harada | 2007年11月 1日 (木) 19時40分

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