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2007年6月28日 (木)

道明寺

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大阪府下某所への出張後、近くの道明寺へ。道明寺粉のルーツのお寺です。

(7月1日 追記)

しかし猛暑の一日。昼食を取ろうと思ったものの、めぼしいお店もなく、仕方なくコンビニに立ち寄ってお弁当を買ってみてクルマの中で食べようと思ったものの(寂しいなぁ)、あまりの暑さにエンジンをかけてクーラーをつけないと死にそうになってしまいます。温暖化&ヒートアイランド→アイドリングストップなんてやってられない→さらに温暖化&ヒートアイランド・・・。せめて木陰が欲しい、と思った一日でした (^^ゞ

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さて、仕事を終えて、今日のお目当ての道明寺へ。道明寺周辺は、応神天皇陵はじめ、大小さまざまな古墳があります。また、近くの近鉄電車の駅は、「土師の里」駅があるように、歴史を感じさせる地名がいろいろあります。ちなみに土師とは、菅原道真の祖先にあたる土師氏の根拠地であったことにちなんでいます。

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そして道明寺は土師氏の氏寺(土師寺)として、当時仏教の導入に熱心だった聖徳太子に、土師氏の邸宅を寄進するかたちで、今から1300年ほど前に建立されました。かつては、七堂の伽藍や五重塔のある大規模なものだったそうです。

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その後、幾多の戦乱などで火災にあうなどするものの、織田・豊臣・徳川家など時の権力者の保護を受け、その都度寺は復興します。

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このお寺は、なんといっても桜餅なんかでおなじみの「道明寺粉」でその名前ではありますが、それとは別に、現在では小さなお寺ではありますが菅原道真作と伝えられる国宝十一面観世音菩薩像が本尊であることでもまた有名です。

901年(延喜元年)、大宰府に左遷される道真がこの寺にいた伯母の覚寿尼を訪ね

「鳴けばこそ別れも憂けれ鶏の音のなからん里の暁もかな」

と詠み、別れを惜しんだことでも知られています。この場面は後に人形浄瑠璃や歌舞伎にも描かれることとなりますが、十一面観音菩薩像は、その時に彫られたものといわれています。道真の死後、寺名は道明寺と改められますが、これは道真の号である「道明」に由来するとか。

さて道明寺粉ですが、道真が大宰府に流された後のこと、毎日、伯母の覚寿尼が九州に向って供えたご飯のおさがりを、参拝者らに分け与えたところ、これをいただくと病気が治った、と評判になり、やがてあらかじめ乾燥、貯蔵するようになったのが始まりといわれています。戦国時代を題材にした小説などを読むと「ほしいい」が出てきますが、まさにそれ。水洗いしたもち米を水に漬け、蒸した後乾燥させた保存食を糒(ほしい)いいますがうのがありました。これはおそらく乾飯(ほしいい)の略だそうです。作り方は、純粋のもち米を2日間水につけた後、蒸し上げ屋内で10日程乾燥し、さらに20日程天日で干してから石臼にかけて仕上げるとか。結構、手間がかかるものなんですね。ただの乾いてしまったご飯とは違うのです(当たり前か)。

江戸時代には朝廷や将軍家に献納され、諸国の大名にも分けられていたそうですが、明治以後は一般にも販売されるようになったとか。

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ちなみに、お寺で売られている道明寺糒の袋の「ほしいひ」の文字は豊臣秀吉の文字だとか!なんとパリ万博にも出展されて賞までもらったそうですよ。

帰りは高速代をケチって(笑)、奈良まわりで帰ることにしました。

大和川に沿って走ると、すぐに斑鳩の里。百人一首でおなじみ、竜田川を渡り、法隆寺にも久しぶりに寄ってみました。

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そこから北上すると、残念ながら写真は撮れませんでしたが平城京跡。西大寺のそばには、先ほどの応神天皇の母、神宮皇后の陵墓もあります。

そして北上を続けると長岡京を経て平安京のあった京都市へ。

まるで日本の古代の歴史をなぞるような小旅行となりました。京都から見ると、なぜ河内平野から飛鳥地方に都が移ったのか、いまいちピンときませんが、その道をたどってみると、なるほどなぁ、と実感することができました。いろいろ勉強になった1日でした。

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コメント

道明寺好きにはたまらないお寺ですね。
京都制覇後、見物しに行かねば!!

投稿: おかみちょん | 2007年6月30日 (土) 22時37分

>おかみちょんさん
あとで写真をアップしますが、なかなか興味深いお話満載のお寺でしたよ!TV番組じゃないですが、まさに「歴史街道」真っ只中、って感じの場所でした。

投稿: harada | 2007年7月 1日 (日) 17時04分

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