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2007年2月15日 (木)

京都ハリストス正教会

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冬晴の空に白いロシア建築の教会堂が映えています。

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ここは中京区柳馬場通夷川下ル、御所のすぐ南、いわば京都のど真ん中、そんな街中にこの教会はあります。すぐ隣の町家とは対照的な建築、突然外国にやってきたような錯覚すら覚えます。 

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京都府庁舎旧本館を設計した、松室重光の設計によるこの教会堂は、ロシア・ビザンチン様式と云われる様式で、正面より玄関・啓蒙所・聖所・至聖所が1列に並び、最も広い聖所を中心とする、上空から見たらちょうど十字形になる構成となっているとか。現存する日本ハリストス正教会の教会堂としては、最古のものだそうです。ちなみに、鐘楼の鐘や堂内の30枚のイコンからなる障壁画(イコノスタス)などは帝政ロシア時代にモスクワで作られ、日本に運ばれたそうです。

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ところで屋根上の十字架をよく見ると、横棒が上下にそれぞれ1本ずつ多いことに気づきます。これは、ロシア十字とも呼ばれ、イエスの罪状を記した書付と、十字架に欠けられたイエスの足台を示しているそうです。

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この教会、明治生まれ(教会堂自体は明治34年の完成、その後ロシア正教会から寄贈された鐘や障壁画の到着を待って、明治36年に成聖式が行なわれた)ですから、当然日露戦争も経験しているわけです。敵国ロシアの国教ゆえ、迫害を受けたのでは、とも考えてしまいますが、意外にも政治と宗教文化は別だ、と当時の人々にも認識されていたそうで、ロシア人捕虜収容所に出向いて礼拝をおこなったり、祝祭日には監視に伴われ教会にお祈りに来る捕虜たちもいたといいます。さらには、日本人信者のロシアに対する戦勝の祈りさえ受け入れていたとか。

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もちろん、教会内の牧師さんや捕虜のロシア兵たちの心の中には、思うところも多分にあったとは思いますが、それも含めて、この教会堂は時代を見守り続けてきたのでしょうね。

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