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2006年6月 9日 (金)

花の寺

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昨日は遅出だったので(って,本来は休みの日だったんですがね (^^ゞ ),出勤途中にちょっと途中下車.JR山陰線花園駅の前にある,法金剛院に行ってきました.

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ずーっと,毎日毎日列車の窓から眺めている寺ではありますが,実はまだ訪れたことなし.初めての訪問です.

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境内は,新緑,躑躅,そして花菖蒲,咲き始めた紫陽花.このお寺が「花の寺」と呼ばれるのも,わかります.

平安時代初期,右大臣清原夏野がこの地に山荘を建てたそうですが,彼の没後,双丘寺となったのが,寺の始まりといわれています.次いで文徳天皇が天安2年(858年)に伽藍を建て,天安寺と号するようになったとか.その後,寺は一度衰退したそうですが大治5年(1130年)鳥羽天皇の中宮である待賢門院の手により復興し,法金剛院と呼ばれるようになったそうです.

ちなみに,この待賢門院,百人一首の『ながからむ心もしらず黒髪の みだれて今朝は物をこそ思へ』の方ですね.非常に美しい方で,西行法師が彼女を深く慕っていたとか(だから西行はこの寺を歌に詠んだりしているわけですね).「西行花伝」という本にはまだ北面の武士,佐藤義清であった西行法師が,この法金剛院の枝垂れ桜の下に佇む絶世の美女(待賢門院)に出会うシーンが描かれています.実際,庭園は,待賢門院が極楽浄土を模して造らせた,といわれるだけあって,非常に美しい,見事な庭園であったと伝えられています.

鎌倉時代に入って寺は再び衰退しますが,唐招提寺から円覚上人が入寺し復興に努め,その後,応仁の乱で寺は焼失するものの,元和3年(1617年)に照珍上人により再び復興したといわれていますが,かつての隆盛を取り戻すには至らなかったとか.明治になってからは京都鉄道(現JR山陰本線)の敷設により寺の土地の南半分を失ってしまったと言われています.そのせいで,現在はとても舟遊びなんて出来ないほどに (^^ゞ 池も小さくなってしまっていますが,それでも,「池泉廻遊式浄土庭園」と呼ばれる,平安時代の庭園の雰囲気を今に伝えてくれています(現存する,平安時代の貴重な庭園なんですね).

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仏殿には本尊の阿弥陀如来坐像はじめ多くの仏像(重文)が安置されています.どこかで見たことあるなあ,と思ったら,浄瑠璃寺の仏様に似た雰囲気.やはり同じ時代の作風なんでしょうか.

皇室ゆかりのお寺らしい,清楚な感じのお寺でした.もすうぐ蓮の花が咲きはじめるので,その頃に,もう一度たずねてみたいと思います.

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コメント

花園の地名は、このお寺に由来するもののようですね。
偶には世俗を離れて、このような場所で1日ボーっと過ごしてみたい…と思ったりします。

投稿: ごしゅりん | 2006年6月12日 (月) 11時23分

その「花園」駅が,お寺を削り取って,,,というのも何だかなぁ,という気がしますね.もっとも,池は発掘調査により復元されたらしいですが.

学生のときは,自転車でふら~っ,とお寺に行ったり出来たんですが,そもそも職場の周りにそういう場所自体が無いです.まあ,時間も無いけど...(T_T)

投稿: harada | 2006年6月12日 (月) 12時31分

そのあたり(どのあたりやねん!?)では、自転車でブラブラして気持ち良さそうではありませんねぇ(スイマセン)。走れば走るほど肺が黒くなりそうなイメージです(^^;
私も学生時代はふらーっとお寺に、と言うことはあまり無かったですね。同じ京都市内でも伏見でしたから。あ、でも時間があるときは伏見稲荷の辺りはブラブラしてたかな。もっと時間があるときは疎水縁や鴨川沿いを京都駅まで歩いたりもしました(懐)

投稿: ごしゅりん | 2006年6月12日 (月) 12時52分

>走れば走るほど肺が黒くなりそうなイメージです(^^;

緑も,せせらぎもございませんからねぇ...まだ大阪市内中心部のほうが,緑も多いように思います.でもやっぱり,京都は自転車,多いですね.実際,最速交通手段ですし(笑)

投稿: harada | 2006年6月14日 (水) 02時48分

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