« 雨の嵐山 | トップページ | 鴨川の春景色 »

2006年4月13日 (木)

平安神宮から哲学の道へ

20060413_heian001   

今日は平安神宮の桜を.

実は私も初めて見に行く平安神宮の桜.(しょっちゅう前は通ってるんですがね,機会が無いとなかなか見に行かないですね,近くって)

20060413_heian002

“みごとなのは神苑をいろどる,紅しだれ桜の群れである.今は「まことに,ここの花をおいて,京洛の春を代表するものはないといってよい.」”

20060413_heian008_1

“千重子は神苑の入り口を入るなり,咲き満ちた紅しだれ桜の花の色が,胸の底にまで咲き満ちて,「ああ,今年も京の春に会った.」と,立ち尽くしてながめた.”

とは,川端康成が「古都」の中で,平安神宮の八重紅枝垂桜を評して述べた言葉.

20060413_heian003   

谷崎潤一郎は「細雪」の中で,四姉妹が平安神宮の紅しだれを毎年心待ちにしていた様子を次のようにを書いています.

“彼女たちが平安神宮行きを最後の日に残して置くのは、この神苑の桜が洛中における最も美しい,最も見事な花であるから...”

20060413_heian004

“門をくぐった彼女たちは,たちまち夕空にひろがっている紅の雲を仰ぎ見ると、皆が一様に「あー」と、感歎の声を放った.”

20060413_heian005_2

谷崎潤一郎をして,“花は京都の花でなければ見た気がしない”とまで言わしめた,八重紅枝垂桜,今日は,残念ながら青空ではありませんでしたが,しかしそんなことはどうでも良くなるほど見事な桜でした.皆さん,異口同音に「きれいやねぇ」「すごいなあ」と.

20060413_heian006

そんな桜を眺めながらふと思い出したのは,いつぞやのsma stationで,香取慎悟くんが,やはりこの桜を眺めて,ただただ言葉を無くして見とれていたシーン.うんうん,分かります,その気持ち.私も感動しましたもん.

そうして桜を眺めていると,境内で結婚式を終えたばかりの新婚さんが,記念撮影に.

20060413_heian007 

たまたま居合わせた皆さんから,誰ともなく盛大な拍手で祝福,そして,にわか撮影会(笑).きっと一生の思い出になったことでしょうね.お幸せに,とこちらまで幸せな気分になりました.

その後,黒谷の金戒光明寺へ.幕末,京都守護職をつとめた会津藩の陣が置かれた場所であり,新撰組でも有名な場所です(ちなみに大河ドラマの新撰組のオープニングシーンもここで撮影されました).

20060413_kurodani001

境内には,平家物語でおなじみの熊谷直実ゆかりの松が植えられていたり,と日本の歴史の,激動の時代のなごりがそこかしこに感じられます.

20060413_kurodani002

そんな境内のもっとも奥まったところに,幕末の動乱で命を落とした,会津藩の人々の墓地があります.

20060413_kurodani003

入ってすぐのところにある墓碑には,「鳥羽伏見淀 戦死者」と刻まれています.境内からは,京都の町並みと,そして遠くに,まさに彼らが命を落とした鳥羽・伏見方面が望めます.名も無き幕末の志士たちは,いったいどんな風に今の京都の町並みを眺めているのでしょうね.

20060413_kurodani004_1

光明寺を後にして,しばらく歩みを進めると,岡崎神社の可愛らしい枝垂桜と大島桜を見つけました.

20060413_okazaki

こちらは,子安の神様としてしられていて,境内には子どもを授かれる,という,兎の像があります.そして,そこから白川通を越えて,東山のふもとに向かうと哲学の道です.

20060413_tetsugaku001

夏には都会にありながら,源氏蛍の飛び交う疏水沿いのこの道を,いつのころからか「哲学の道」と呼ぶようになりました.京大に程近いこの場所には,今も多くの学生アパートがあります.その昔,哲学者の西田幾太郎はじめ,多くの学者や芸術家が,この疏水べりに語り合う姿が多く見られたことから,そう呼ばれるようになったといわれています.

20060413_tetsugaku002

春の桜の時期には,観光客の姿ばかりが目につきますが,それを過ぎるといつもの閑静な散策路に戻って,実際,多くの学生が今も色々と語り合いながら歩いている姿を目にすることができます.

20060413_tetsugaku003

やっぱり私も,そんな学生の一人でしたが,こういう環境が街中にあること,そういう環境の中で学べることって,今になって思うと,すごくいい刺激を受けていたなあ,と思います.

|

« 雨の嵐山 | トップページ | 鴨川の春景色 »

京都」カテゴリの記事

コメント

日中の景色もとても綺麗ですね♪
生憎の曇り空でしたが、その光量だからこそ
池に巧く映ったのかも知れませんよ。(^-^)

TBありがとうございました。

投稿: クルマ屋 | 2006年4月14日 (金) 02時42分

平安神宮で催される薪能にも行ってみたいなあ,と思っています.

以前に,α-stationが開局したときに,平安神宮で夜,篝火のもと,ライブがあったのですが,あれもキレイでした.

ライトアップもいいけれど,中には明るすぎるライトアップもありますよね.篝火のほうが,情緒があって好きですが,火災予防とかで難しいんでしょうね.

投稿: harada | 2006年4月14日 (金) 10時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/148419/9582121

この記事へのトラックバック一覧です: 平安神宮から哲学の道へ:

» 水面に映ろふ夜桜♪ [クルマ屋 奮闘記]
上の画像は、「平安神宮 紅しだれコンサート」 。  池の鏡が映し出す満開の桜が幻想的♪ 実はこの題材は、昨年同時期に書いた記事 「桜舞い散る京都」 に端を発しています。 日記をつけることで自らの趣味趣向が、水面 ( みなも ) に反射する姿を好むのを知ったのでし... [続きを読む]

受信: 2006年4月14日 (金) 02時44分

« 雨の嵐山 | トップページ | 鴨川の春景色 »